「なんで自分だけこんなに疲れるんだろう」「みんなと同じようにやっているのに、なぜか消耗する」——そう感じながら看護師を続けてきた時期が、私にはありました。
HSS型HSPという特性を知ってから、その問いにようやく答えが出ました。
自己理解が気持ちをどう変えてくれたか、HSP看護師パパの実体験をもとにお伝えします。
この記事では、自己理解する前の苦しさと、HSS型HSPだとわかった後に
「気持ちが楽になった5つの変化」をお伝えします。
自己理解する前の私
今振り返ると「あれはHSPの特性によるものだったんだ」とわかることが、当時はただしんどい経験としか思えませんでした。

子どもの頃から人間関係で悩んでいた
幼い頃から、友人の些細な言葉が気になってしまったり、大勢の中にいるだけで疲れてしまったりしていました。
「なんであの子はあんなこと言うんだろう」「みんなは平気なのになんで私だけ」と、ひとり頭の中でぐるぐると考え続けることが多かったです。
人が好きなのに、人と一緒にいると疲れてしまう。その矛盾が、子どもの私にとってずっと解けない謎でした。
敏感さがしんどい理由がわからなかった
看護師になってからも、同じことが続きました。職場では患者さんの表情の変化や、スタッフ同士の空気感に敏感に反応してしまい、仕事が終わるとどっと疲れていました。
「感受性が強い」と言われることはあっても、なぜそうなのか、どうすればいいのか、誰も教えてくれませんでした。
なぜ自分だけこんなに疲れるのかという孤独感
同期の看護師たちが同じ環境で元気に働いているのに、私だけが先に限界を迎えているように感じていました。
「私が弱いだけなのか」「もっと強くならないといけない」という自己批判が積み重なり、ただただしんどかったです。その孤独感が、一番つらかったかもしれません。
嫌われるのが怖くて全てを引き受けていた
断ることへの恐怖が強く、頼まれた仕事は全部引き受けていました。「断ったら嫌われるかも」「迷惑だと思われたくない」という気持ちが常にあって、どんどん自分の許容量を超えていました。
それでもまた「もっと頑張れば何とかなる」と自分を追い込む。今思えば、消耗するのは当然の状態でした。
HSS型HSPだとわかった瞬間
公認心理師の勉強をするなかで、HSP・HSS型HSPという概念に出会いました。
全てが腑に落ちた感覚
「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」——刺激に非常に敏感で、深く処理する気質。
その説明を読んだとき、これまでの人生で経験してきた「なぜ?」が、一気に答えに変わりました。子どもの頃から感じてきた違和感、看護師として感じ続けてきた疲れ、全部に説明がついたのです。
「ああ、これが私の特性だったのか」——その瞬間、肩の力が少し抜けた感覚を今でも覚えています。
しんどさは弱さではなく特性だったと気づいた
自分が弱いから疲れるのではなく、人より深く・細かく感じ取っているから消耗するのだということがわかりました。
「弱い」ではなく「敏感」。「問題がある」ではなく「特性がある」。その言葉の置き換えだけで、自己批判が少し静かになりました。
敏感さで気づけることが実は強みだった
HSP看護師として患者さんの表情の微細な変化に気づける、場の空気を読んで先回りできる、傾聴が自然にできる——これらは全て、HSPの特性があるからこそできることでした。
「しんどい特性」だと思っていたものが「強みになる特性」でもあったのだと、ようやく実感できました。
自己理解後に変わった5つのこと
HSS型HSPという特性を知ってから、具体的に5つのことが変わりました。

変化① 得意・不得意が明確になり人に伝えられるようになった
以前は「全部平均的にできないといけない」と思っていました。でも自己理解が進むと「私はこれが得意で、これは時間がかかる」と自分でわかるようになり、それを職場でも伝えられるようになりました。
「苦手を隠す」から「得意を活かす」に意識が変わったのは、大きな転換点でした。
変化② 得意なことを率先して行うようになった
傾聴・観察・記録の精度——これらは私が自然と力を発揮できる領域です。自己理解してから、こうした強みを意識的に活かすようになり、「ありがとう」と言われる場面が増えました。
得意なことで貢献できると、仕事のやりがいが戻ってきます。
変化③ 看護師としての自分の役割が明確になった
「みんなと同じように何でもこなす」ではなく「私だからできるケアをする」という視点に変わりました。
精神科看護師として、患者さんの言語化されていないつらさを察知し、言葉にして関わることが、私の一番の役割だと今は思っています。
変化④ 断ることの大切さがわかった
「断る=相手を傷つける」という思い込みが、自己理解で少しずつほどけてきました。
自分の許容量を超えて引き受けると、結果的に誰のためにもならないことがわかったからです。
「今は難しい」と正直に伝えることが、長く働き続けるための大切なスキルだと実感しています。
変化⑤ 嫌われることへの恐怖が薄れた
HSP特性があると、他人の評価への敏感さが強くなりやすいです。でも「全員に好かれる必要はない」「特性を理解してくれる人と一緒にいればいい」と思えるようになり、じわじわと気持ちが楽になっていきました。
恐怖が完全になくなったわけではありませんが、それに振り回されることが明らかに減りました。
HSS型HSP看護師パパとしての今の過ごし方
自己理解を重ねた今、日常の送り方が大きく変わりました。
仕事では得意なことを突き詰める
精神科看護師として、傾聴・観察・患者さんの気持ちに寄り添うケアを深めることに力を注いでいます。公認心理師の資格取得もその延長線上にあります。得意なことを突き詰めると、消耗より充実の方が大きくなってきました。
不得意なことは正直に伝えて助けを求める
苦手な業務や状況は、できる限り早めに周囲に伝えるようにしています。「助けを求めること=弱さ」という思い込みはもうなく、チームで補い合う方が患者さんのためにも良いと思えるようになりました。
家族との時間と自分時間を両立する
3人の子どもとのかけがえない時間を大切にしながら、一人で過ごす「回復時間」も意識的に確保しています。HSP特性上、ひとりで静かに過ごす時間がないと消耗が回復しにくいことを、自己理解してから意識するようになりました。
HSPの特性を活かせる精神科という職場選び
急性期病棟での消耗を経験したからこそ、精神科という職場が自分の特性に合っていると確信しています。共感力・観察力・傾聴力——これらを日々の看護に使える環境は、HSS型HSP看護師にとっての「ここなら働ける」場所です。
転職を考えているHSP看護師には、職場の空気感・人間関係を事前に確認してから動くことをおすすめします。
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まとめ:特性を知ることは、自分を許すこと
自己理解の前後で変わったことを振り返ります。
- 以前:なぜ疲れるのかわからず、自分を弱いと責めていた → 今:HSP特性があるから深く感じると理解し、自己批判が減った
- 以前:全ての頼まれごとを断れず消耗していた → 今:断ることは相手のためにもなると思えるようになった
- 以前:嫌われることへの恐怖で行動が縛られていた → 今:全員に好かれる必要はないと腑に落ちた
- 以前:得意・不得意が不明確で全部こなそうとしていた → 今:得意を活かして貢献できるようになった
- 以前:看護師としての自分の役割がぼんやりしていた → 今:傾聴・共感という強みに軸を置いて働けている
自己理解とは、自分の特性に「名前をつけること」です。名前がつくと、「私はおかしいのではなく、こういう特性があるのだ」と思えるようになります。
HSS型HSPの特性を知ることは、これまでの自分を否定するのではなく、自分を丸ごと許してあげることに繋がると、私は思っています。
このブログが、あなたの自己理解の一歩になれば嬉しいです😊

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