「投資はまだいいや」が一番危険な理由
インフレで現金の価値は毎年下がっている
2024年の日本の物価上昇率は約3%。100万円の現金を銀行に預けたまま1年経つと、実質的には97万円分の購買力しか残りません。
看護師として一生懸命働いて貯めたお金が、何もしないうちに目減りしていく。
これが「投資しないリスク」の正体です。普通預金の金利は0.001〜0.1%程度。インフレ率には到底届きません。
老後に必要なお金は「想像より多い」
総務省の家計調査(2023年)によると、老後の夫婦2人の生活費は月25〜30万円。年金だけでは月5〜10万円の不足が生じると言われています。
仮に30年生きるとすると…
- 月5万円不足 × 12ヶ月 × 30年 = 1,800万円
- 月10万円不足 × 12ヶ月 × 30年 = 3,600万円
年金だけでは届かない金額です。でもこれは「今から積み立てれば解決できる」話でもあります。
時間はお金に変換できる。早く始めるほど有利
月3万円を年利5%で積み立てた場合:
- 20年後:約1,233万円(元本720万円)
- 30年後:約2,498万円(元本1,080万円)
10年の差で1,265万円変わる。これが複利の威力です。
まず家計を整える。投資の前に必要な土台
先取り投資が最強の仕組み
「余ったら貯める」は機能しません。正解は「入ったらすぐ移す」です。
給与が入ったら先に投資・貯蓄分を別口座に移し、残りで生活する。おすすめの配分(手取り月収ベース):
- 生活費:70%
- 先取り貯蓄(緊急予備費):10%
- 投資(新NISA):20%
家計を「見える化」する3ステップ
- 収支を1ヶ月だけ記録する(マネーフォワードMEなどのアプリで自動分類)
- 固定費を見直す(通信費・保険・サブスクで月1〜3万円の削減が可能)
- 生活防衛資金を先に確保する(生活費3〜6ヶ月分を現金で確保してから投資スタート)
HSP看護師が陥りやすいパターン
- 「完璧な家計簿」を目指して挫折する
- 節約しすぎてストレスが爆発する
- 「まず100万貯めてから」と先延ばしにする
完璧でなくていい。「だいたいの流れが見える」状態を目指しましょう。
新NISAとは何か。2024年から変わった「非課税の器」
NISAの基本を3分で理解する
NISAとは「投資で得た利益に税金がかからない制度」です。通常、投資信託の利益には約20%の税金がかかります。10万円儲けたら2万円が税金として引かれる。でもNISA口座内の投資は、利益が全額手元に残ります。
旧NISAと新NISAの違い
| 項目 | 旧NISA | 新NISA(2024年〜) |
|---|---|---|
| 年間投資枠 | 120万円 | 360万円 |
| 非課税保有期間 | 5年 | 無期限 |
| 制度の恒久化 | なし | 恒久化 |
| 生涯投資枠 | なし | 1,800万円 |
積立投資枠と成長投資枠の使い分け
積立投資枠(年間120万円まで)
毎月コツコツ積み立てるための枠。初心者はまずこちらから。
成長投資枠(年間240万円まで)
個別株や幅広い投資信託が対象。慣れてから活用。
看護師が始めるなら、まず「積立投資枠」一択です。
新NISAの始め方。口座開設から積立設定まで
1. 証券口座を開設する
おすすめ証券会社:
- SBI証券:業界最大手、投資信託の品揃えが豊富
- 楽天証券:楽天ポイントが使える、アプリが使いやすい
楽天ユーザーなら楽天証券、それ以外ならSBI証券で問題ありません。

ちなみに私は楽天証券で証券口座を開設しています。
ボタンの位置はとても分かりやすく購入や売却の際も使いやすいです✨
2. 必要書類を準備する
- マイナンバーカード(または通知カード+本人確認書類)
- 銀行口座情報(振込先)
スマホで完結。申し込み5〜10分、審査に1〜2週間かかります。
3. 積立商品と金額を設定する
口座開設後、銘柄と毎月の積立金額を設定するだけ。あとは自動で毎月購入されます。「ほったらかし投資」が投資信託の正しい使い方です。
投資未経験の看護師におすすめの投資信託
結論:eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)1本でOK
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 全世界約3,000銘柄に分散投資
- 信託報酬:年0.05775%と超低コスト
- 「世界経済全体に乗っかる」考え方でリスクを最小化
S&P500との比較
| オルカン | S&P500 | |
|---|---|---|
| 投資対象 | 全世界 | 米国のみ |
| 分散度 | 高い | 中程度 |
| 初心者向き | ◎ | ○ |
米国経済の成長に確信があるならS&P500、迷ったらオルカン。
絶対に買ってはいけない投資信託の特徴
- 信託報酬が年1%以上(コストが高すぎる)
- 毎月分配型(複利効果が薄れる)
- テーマ型ファンド(長期向きではない)

1%と聞くと大したことないと感じる方もおられるかもしれませんが、
年間1%というとかなり大きい額となりますのでご注意を!!!!
いくらから始めるべきか
新NISAは月100円から始められます。現実的には月1〜3万円が多くの看護師に無理のない金額です。夜勤手当がある月だけ増額するなど柔軟に対応できます。
看護師だからこそ知っておきたいポイント
夜勤手当を「未来の自分への投資」に使う
夜勤手当2万円/月のうち1万円を新NISAへ。20年間続けると(年利5%想定)約410万円。夜勤の頑張りが、将来の選択肢を増やします。
iDeCoとどちらを優先するか
| 新NISA | iDeCo | |
|---|---|---|
| 税制優遇 | 運用益が非課税 | 掛金が全額所得控除 |
| 引き出し | いつでも可能 | 原則60歳以降 |
| 優先度 | 先に満額を目指す | 余裕があれば追加 |
まとめ
- 投資しないリスク:インフレで現金の価値は下がり続ける
- 家計の土台:先取り投資+生活防衛資金を先に確保
- 新NISAの始め方:SBI証券か楽天証券で口座開設→積立設定
- おすすめ投資信託:eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)1本
「完璧な知識がついてから始めよう」と思っているうちに、時間という資源が失われていきます。完璧じゃなくていい。まず一歩、踏み出してみましょう。

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