新NISAを始めたはいいけど、本当にこのまま続けていいのか不安になったことはありますか?
わたしにもそんな時期がありました。
積立を始めて数ヶ月後、相場が大きく下落した日のこと。
画面を開くたびに含み損の数字が増えていくのを見て、
「このまま続けていいのか」
「やっぱり早まったんじゃないか」と何度も思いました。
HSP気質のわたしは、市場の動きに必要以上に敏感です。
数字の変化がダイレクトに気持ちに刺さってくる。
夜寝る前にふと思い出して、スマホで確認してしまう——そんなループを繰り返していました。
ただでさえ仕事で神経を使っているのに、帰宅後も相場のことが頭を離れない日が続きました。
でも今は、相場が下落しても積立を続けられています。
特別な意志力があるわけじゃない。マインドと仕組みが変わったからです。
この記事では、わたしがどうやってその壁を乗り越えたかを、体験談ベースで正直に話します。
「続けられるか不安」と感じているあなたの、小さな後押しになれたら嬉しいです。

積立を始めるまでの心理的ハードルを乗り越えた話
新NISAを始める前、わたしにはこんな迷いがありました。
「今の相場、高すぎないか?」「元本割れしたらどうしよう」「もう少し待って、下がってから始めれば……」
この「完璧なタイミングを待つ」という思考に、何年も縛られていました。
FP3級を取得してお金の知識はついた。でも知識があるからこそ、「リスク」が見えすぎてしまって踏み出せない——HSP気質ならではのジレンマです。
転機になったのは両学長のYouTubeとリベシティのコミュニティでした。
そこで「時間分散・長期・積立」の考え方に出会ったとき、霧が晴れる感覚がありました。
(参考:リベラルアーツ大学(リベ大))
ポイントは、相場を予測しようとするのをやめること。
プロのファンドマネージャーやアナリストでさえ、明日の相場は読めない。
それが世界の常識です。だったら「少しずつ、毎月、長く続ける」ことに集中する方がずっと合理的だと学びました。
リベシティで「インデックス投資に完璧なタイミングはない。今日が最も若い日だ」という言葉を見たとき、ようやく動けました。
始めることへの迷いは、「完璧主義」の裏返しだったんだと気づいたのです。
完璧主義はHSPの特性のひとつ。その性質を逆手に取られていたわけです。
まず月5,000円でスタートしました。少額でも「始めた」という事実が、その後の継続の土台になりました。
相場が下落したときに売らずに続けられた理由
積立を始めて半年ほど経ったころ、相場が大きく崩れました。
画面には真っ赤な数字。含み損が数万円単位で膨らんでいく。
「やっぱり今は時期が悪かった」「このまま持ち続けて意味があるのか」——
HSP気質のわたしは、こういうときの感情の振れ幅が普通より大きい。
相場のニュースが目に入るたびに胸が締め付けられる感覚がありました。
看護師として病棟で働きながら、頭の片隅に常に「今日はいくら下がっているか」がよぎる。
患者さんのそばにいる時間にも、ふと頭をよぎってしまうことがあった。それがしばらく続きました。
でも、売りませんでした。続けられた理由は2つです。
「下落=安く買えるチャンス」という視点の転換
両学長が繰り返し言っていたのが「積立投資において下落は買い場だ」という考え方。
同じ1万円でも、相場が高いときより安いときの方が多くの「口数(ファンドの量)」を買える。
長期で見れば、下落期に買い増した分が後でリターンを押し上げる。これを「ドルコスト平均法」と言います。
頭ではわかっていたこの概念が、実際の含み損を経験したことでようやく体に馴染みました。
「今月は安い値段でたくさん買えた」と思えるようになってから、下落が少し怖くなくなりました。
積立を「自動化」していたこと
毎月決まった日に、決まった金額が自動で引き落とされる設定にしていたため、感情が入る余地がありませんでした。
「売る」という行動には意志が必要ですが、「続ける」は何もしなければいい。
この設計が、HSPのわたしには特に有効でした。
自動化の恐ろしいところは、「気づいたら続いていた」という状態を作れることです。意志力に頼らない仕組みこそが、長期投資の最強の武器だと実感しています。
長期投資マインドの作り方(両学長的思考)
投資を続けるうえで一番大事だと感じているのは、「なぜ投資しているのか」を明確に持つことです。
漠然と「老後のため」では弱い。もっと具体的な数字とゴールが必要です。
わたしの場合、目的は2つです。
- 老後の生活費の補填(年金だけでは月5〜10万円不足するため、30年分で最大3,600万円)
- 子どもの教育資金(大学進学時に300万円を目標に積み立て中)
この2つのゴールを意識すると、「20年後・30年後に使うお金」を「今日の相場」で判断することがいかに無意味かが見えてきます。今日の下落は、30年後には存在すらしないかもしれない。
両学長がよく言う「長期チャートで見ると、短期の下落はノイズに過ぎない」という言葉を何度も思い返しました。
S&P500やオルカンの20年チャートを見てみてください。
リーマンショックも、コロナショックも、今は小さな凹みに見える。長期で持ち続けた人が報われる——これが歴史の事実です。
もうひとつ、わたしが決めたのは「売るタイミングを先に決めておく」こと。
「子どもが18歳になる年に教育資金分だけ売る」「65歳で引退するときに老後資金を崩し始める」——このように出口を設計することで、日々の値動きに感情を揺さぶられることが格段に減りました。
投資は「時間を味方につける行為」。
これはリベシティで学んだ、わたしの中核にある考え方です。時間という資源は、お金では買い戻せない。だから「今日始めること」に意味があるのです。

HSP気質の看護師が新NISAを続けるための実践的な工夫
マインドだけでは続かない。具体的な工夫も必要です。わたしが実際に取り入れた方法を紹介します。
① 相場を見る頻度を意図的に減らす
最初のころ、わたしは毎日証券口座を開いていました。
朝起きたら確認、帰宅したら確認、寝る前にも確認。
これが一番のストレスの原因でした。HSPは情報処理が深いぶん、数字のダメージも深く蓄積されます。
あるとき思い切って「月1回の確認」に変えました。毎月末の1回だけ。
それ以外は見ない、アプリも通知オフ。最初は「見ちゃダメ」と我慢している感じでしたが、1ヶ月後には「見なくても別に困らない」と感覚が変わりました。
HSPにとって、インプットを減らすことは自己防衛でもあります。
② 「含み損の金額」ではなく「口数」に注目する
含み損は価格が戻れば解消されます。でも口数は減りません。
下落期こそ口数が増えているという事実に目を向けるようになってから、「安く仕入れている感覚」が生まれました。これは感情的な安定にも大きく効きました。
「今月は◯口増えた」を記録するだけで、下落が「マイナス」ではなく「積み上げ」に見えてきます。見方を変えるだけで、同じ現実がまったく違って感じられる。これはHSPが得意とする「深い意味づけ」を、前向きな方向に使う工夫です。
③ 積立額を「生活に影響しない範囲」に設定し直した
最初、少し無理をして月3万円に設定していました。でも生活費が少し苦しくなった月に「やっぱり投資なんてやめようか」という気持ちが芽生えた。そこで月1.5万円に落とし直しました。
金額を下げることへの抵抗がありましたが、「ゼロにしないことが最優先」と気づいてからは迷いが消えました。「やめたくなったら金額を下げる。でもゼロにはしない」——これがわたしの中でのルールです。月3,000円でも続けることの方が、月3万円を1年で挫折することより何倍も価値があります。
収入を安定させることも長期投資継続の土台
どれだけ投資のマインドを整えても、生活が不安定では続けられません。
以前のわたしは、急性期病棟で働いていました。体力的・精神的な消耗が激しく、夜勤明けに相場を確認して、ますます疲弊するという悪循環がありました。「投資を続けるどころか、仕事を続けることすら限界かもしれない」と感じる時期もありました。
精神科に転職したことで、その構造が変わりました。夜勤の頻度が減り、慢性的な疲労が和らいだ。精神的な余裕が戻ったことで、投資を「感情的なもの」ではなく「生活の一部」として淡々と続けられるようになったのです。
収入が安定し、働き方が自分に合ったものになると、投資の継続難易度は大きく下がります。「どの診療科で・どんな働き方をするか」は、資産形成の土台でもある——これは看護師ならではの視点だと思っています。
もし今の職場の消耗感が大きいなら、転職で働き方を見直すことも選択肢のひとつです。条件を伝えるだけで求人を提案してくれるサービスを使えば、情報収集だけでも気軽に始められます。
まとめ
新NISAを続けるマインドは、特別な才能がなくても作れます。必要なのは「正しい知識」と「仕組み化」の2つです。
- 完璧なタイミングを待つのをやめる
- 自動積立で感情を排除する
- 目的を具体的なゴールと金額に紐づける
- 相場を見る頻度を意図的に減らす(月1回でOK)
- 金額は下げてもゼロにはしない
HSP気質の慎重さは、衝動的な売買をしない「強み」でもあります。長期投資に必要な「動かない力」は、あなたにすでに備わっているかもしれません。
わたしも最初は怖かった。今でも下落するたびに少し揺れる。でも、揺れながらも続けることで、少しずつ資産が積み上がっています。
焦らず、淡々と。それが一番の戦略です。

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