はじめに~刺激を求めて繊細な自分に気づいたとき~
こんにちは、HSS型HSP看護師パパのポリラッチです🐭
『刺激を求めるけど、すぐ疲れてしまう』
そんな自分の特性に違和感を抱きながら働いてきました
一般病棟では常に忙しく、電話、ナースコール、急変対応、時間に追われる日々
今振り返るとその時間も貴重な体験で看護師の臨床経験としては必要な時間だと思いました
しかし、正直、心も身体も限界でした💦
そんな中で出会った『HSS型HSP』という言葉
自分の特性を理解し始めたことで、人生の思考・行動・態度が大きく変わってきました
今回は、そんな私が精神科で働いて感じた『リアルなメリットとデメリット」を、
同じように悩むあなたへお伝えしたいと思います
一般病棟で感じていた“しんどさ”
HSS型HSPである私にとって、一般病棟はまさに「刺激の嵐」でした
• 各部署からの電話が鳴りっぱなし
• ナースコールの連続
• 処置や記録に追われる毎日
看護記録を記載できる時間はほぼなく定時の仕事時間を過ぎて記録を書き始めることも多々ありました
• 周囲のピリピリした雰囲気にすぐ飲まれてしまう
急性期で重症度の高い病棟であったこともあり、常に緊張感がありその場にいるだけでヘトヘトになっていました
・常に頭はフル回転で、心は張りつめたまま
急性期と重症度の高さから常に患者さんの状態をアセスメントし看護実践していく為、心の緊張の糸は常に張り詰めていました
・仕事が終わっても、頭の中では一人反省会が始まり、家に帰っても気が休まりませんでした
家族とゆっくりする時間なのに頭は仕事のことばかり考え、寝る直前、寝ている夢の中でも仕事のことが出てきました
『このままだと、心と身体が壊れてしまう』
そんな思いが強くなり、転職を考えるようになりました
精神科に転職して感じた5つのメリット
1. 業務のペースが落ち着いている
精神科では『時間に追われる感じ』がかなり少なくなりました
急変対応が少なく、ある程度ルーティンで動けるので、頭の中も整理されやすいです
HSPの特性にとって『予測できる環境』はとても安心感があります
2. 患者さんとの会話が中心で、共感力が活かせる
精神科では、患者さんの話を“聴く”ことが本当に大事
その人の背景や感情に寄り添いながら関わることは、HSS型HSPの持つ共感力が本当に役立ちます
『ちゃんと話を聞いてくれてありがとう』と言ってもらえると、本当に嬉しいんです
3. 自分の心にも余裕ができた
精神的にも肉体的にも、余裕が生まれました
日々、感情の波に飲まれていたのが、今はだいぶ落ち着いています
心にゆとりができることで、家族との時間や子育てにも優しくなれました
4. 感情を扱う仕事にやりがいを感じられる
表面的な処置や流れ作業ではなく、『人の心に関わる仕事』ができるのが精神科の魅力
自分の敏感さや深く考える癖が、仕事に活かせている実感があります
5. 同じような繊細気質のスタッフが多く、安心できる
精神科には、比較的穏やかで感受性の強いスタッフが多い印象があります
「共感する文化」が根づいていて、自分の性格を無理に変えなくていい環境でした
精神科で働いて感じた3つのデメリット・注意点
1. 患者さんの感情に引きずられやすい
感受性が強いぶん、患者さんのつらさや怒り、不安を自分のことのように感じてしまうことがあります
特にHSPの特性の人は「共感疲労」には注意が必要です
→ 対処法:オンオフの切り替え、セルフケアの習慣を持つこと
2. 刺激が少なくて退屈に感じることがある
HSS型の『刺激を求める特性』が強い場合、精神科の落ち着いた環境が“物足りなく”感じることも
成長や変化を求める気持ちとのバランスが難しい場面もあります
→ 対処法:院内研修への参加、資格取得、ブログでのアウトプットなどで外に刺激を求めるのもアリです
ちなみに私は刺激追及の特性からか看護師の仕事を続けながら『公認心理師』という心理職の資格も取得しました
3. 看護技術が鈍っていくことへの不安
点滴や吸引、急変対応といったスキルに触れる機会は減ります。
「自分のスキルが落ちているんじゃないか…」という不安は正直あります。
→ 対処法:パートなどで週1~2回の外来や訪問看護などを併用する人も
自分の気質を活かす職場選びを
精神科に転職して、私はようやく
『自分らしく働ける場所』
に出会えた気がします
『刺激も大事』
でも、繊細さも大事にしたい――そんなHSS型HSPにとって、精神科は選択肢のひとつとしてアリだと思います。
自分の特性を知り、それに合った働き方を選ぶことが、ストレスの少ない人生への第一歩です
もし、今の職場に違和感を感じているなら、一度立ち止まって「自分にとって心地よい働き方」を考えてみてくださいね
HSS型HSP看護師パパの自己理解についての記事も投稿していますので参考にしてください
HSPとHSS型HSPのセルフチェックも記載しています
精神科で働くやりがいについても投稿していますので、興味がある方は参考にしてください
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